Kabira Bay, Graded

映像の雰囲気を創る、『カラーグレーディング』とは。

『カラーグレーディング』とは、簡単に説明すると、映像の独特な雰囲気を創り出すための技法です。
明るさ・コントラストを変えたり、特定の色を足したり抜いたり、フィルター効果を付け足したりと様々です。

写真でいうところの「レタッチ」に近い処理かもしれません。

言葉で説明するより見た方が早いと思うので、参考動画をご覧下さい。

カラー・コレクションという言葉もありますが、適正な明るさや色味に補正するだけではないのがポイント。

実際に見たままの雰囲気に近づけるのが目的ではなく、制作者が意図する「作品のトーンを出す」ためにカラーグレーディングが施されます。

映画でいうと、緑がかった映像が特徴の「マトリックス」。
どんよりした雰囲気の映像を醸し出した「セブン」や「ファイトクラブ」で有名なデビッド・フィンチャー監督作品。
最近では、テレビドラマでも映画っぽい雰囲気の映像になってるものもありますね。

カラーグレーディングは、大きな制作だとグレーディング専用の高価なシステムで行れたりしていますが、最近ではビデオ編集ソフトでも行えます。

上の動画は、「Magic Bullet Looks」というカラーグレーディング専用のプラグインを使用して参考動画として作ったものです。
本来は細かな調整等をしていきますが、今回はMagic Bullet Looksに組み込まれている様々なプリセットを、設定をいじらずに加えてみました。

補足ですが、一番最後の最後のカットはMagic Bullet Looksを使用せずに独自で施したグレーディングのサンプルです。
《追記》

下の動画は、DMC-GH3で撮影した高校野球の試合をミニチュア風のタイムラプス(Time-lapse)映像にグレーディングを施した例。